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ゴースト解析

OpTaliXは、ゴースト解析のための光路を自動的に生成する機能をもっています。これはOpTaliX独自の "光線逆進アルゴリズム" に基づくものです。これからはユーザが逐一、ゴースト光路を設定する 必要はありません。OpTaliXをお使いになれば、顕著なゴーストを発生させるレンズ面の組み合わせを迅速に 見つけられます。ゴースト現象に関する説明は、下記ゴースト/ゴースト解析とはを ご覧ください。


通常の光線追跡

ゴースト解析



GRINレンズのゴースト光線追跡: 下図はラディアルGRINレンズ(SelfocTMロッド) におけるゴースト光線追跡の例です。最初の反射が 第3面で生じ、2回目の反射が第2面で生じます。GRINレンズの場合も、ゴースト解析を即座に実行できます。



参考)ゴースト/ゴースト解析とは: 光学系に入射した光束のうちいくらかは、いずれかのレンズの表面で反射し、再び別の面で反射して結像面の 近傍に明瞭な像を形成します。 その程度は良好な反射防止膜の場合1面あたり、0.3%から1%ですが、反射防止膜の ない場合にはレンズ材料の屈折率にもよりますが、1面あたり3%から9%にもおよびます。レンズ内面の繰り返し 反射によって、像面には "設計では意図していない偽の像"が現れることが あります。 これを "ゴースト" と呼んでいます。
ゴーストの原因となりうる面の組合せ(ゴーストパス)の数は、光学系のレンズ面の数を n とすると、  n(n-1)/2 となります。例えば、10枚のレンズ(20面)で構成されるズームレンズの場合、 その可能性は190にもおよびます。 面の数が増えるとゴーストパスの数は、さらに著しく増加します。 どのパスの影響が大きいかを、解析作業なしに知ることはできません。
最も原理的には、表面反射や、それによる光線の逆進光路に沿って、逐一レンズ面を設定し、光線追跡を しなくては なりません。しかし、これでは多大な労力を要します。OpTaliXのゴースト解析機能は、 このような労力を割かなくとも、 自動的にゴーストパスを内部生成し、即座に光路図を描画します。